野柳地質公園は新北市万里区の海岸に位置し、北海岸と観音山国家風景区に属します。侵食と風化で生み出された地質と奇岩によって北海岸の有名な景勝地になっています。
野柳地質公園の入り口から岬の先端までの距離はおよそ1.7キロメートルで、幅は一番広い所でも300メートルしかありません。基金公路の野柳バス停留所から岬の先端までの距離はおよそ2.4キロメートルです。野柳地質公園の奇岩は世界の奇観の一つとされています。海岸がのびている方向と地層及び構造線の方向は、ほぼ垂直で、その上、海水による侵食、岩石の風化、海と陸の相対的な運動、地殻運動などの地質作用によって、珍しい地形が形成されています。
野柳地質公園は大きく三つのエリアに分かれています。第一エリアはキノコ岩、生姜岩、燭台岩が集中するエリアです。ここではキノコ岩の形成過程が見られるほか、生姜岩、節理、壺穴、溶蝕盤、燭台岩、アイスクリーム岩などもあります。
第二エリアの地形は第一エリアに似ていて、キノコ岩と生姜岩が主要ですが、第一エリアに比べ数は少なめです。有名なクィーンズヘッド、ドラゴンヘッド、キングコング岩はこのエリアにあります。第二エリアは海岸に近いので、三種類の特殊な岩が見られ、それぞれ地球岩、天女の靴、ピーナッツ岩の名が付けられています。これらはすべて岩層に見られる特殊な形の結核で、海水による侵食で表面に浮き出たものです。
第三エリアは、野柳のもう一つの海蝕台です。第二エリアより狭く、海蝕台の片側は山の絶壁に接し、もう一方は荒波に接する形になっています。ここにはさまざまな奇岩があり、中でも二十四孝山、玉岩、マリンバードなどは特殊な形の結核です。海水の侵食により成形されました。第三エリアは、奇岩の風景区であると当時に、野柳地質公園の中で重要な生態保護区域になっています。
(参照:新北市旅遊網及び野柳地質公園公式ウェブサイト)